この記事で焦点を当てているのは、ダクーン株式会社が提供する副業アプリ「アプリデベロッパーズギルド」についてです。
どのような副業なのか?
運営元のダクーン株式会社は信頼できるか?
実際に収益を得ることは可能か?
実際の評判やユーザーの声はどうか?
最初に明確にしておきたいのは、私はアプリデベロッパーズギルドを推奨できないということです。
その理由は何でしょうか?
この副業は、アプリ開発だけでは十分な収入を得ることができないからです。
長い時間をかけてアプリを開発しても、得られるのはわずかな金額。5万円の投資をしても、見返りは数十円にすぎません。
さらに、5万円以上の高額なプランも存在します。
このような状況では、おススメすることはできません。
自己防衛のためにも、ぜひこの記事を最後までご覧ください。
※この記事は、ダクーン株式会社の運営サイトやインターネット上の情報を基にした調査と考察により、結論を導いたものです。
Contents
[上田幸司]アプリデベロッパーズギルドとは
今回検証するのは「スマホアプリを開発してみませんか?」と謳う『アプリデベロッパーズギルド』です。
アプリデベロッパーズギルドの公式サイトには、ヒカキンやはじめしゃちょーなどの著名なYoutuberがこのサービスを紹介しているとの記述がありますが、これは誤解を招く表現です。
実際に、これらのYoutuberが出演する動画は、単に特定のクイズアプリを使用しているだけで、アプリデベロッパーズギルドを直接推奨しているわけではありません。
しかもアプリもアプリデベロッパーズギルドの利用者が作成したものという確証もありません。
ヒカキンなどの有名YouTuberに紹介された事実はありません。
景品表示法
日本には景品表示法という法律があります。
景品表示法は、商品やサービスの品質、内容、価格等を偽って表示を行うことを厳しく規制するとともに、過大な景品類の提供を防ぐために景品類の最高額を制限する
(出典元:消費者庁)
サイトに事実と異なる内容が記載されている場合、それは景品表示法に違反し、優良誤認の記載に該当します。
アプリデベロッパーズギルドが「有名Youtuberによって紹介された」と主張することは、この法律に反する行為です。
法律を遵守しない副業に信頼を寄せることは、リスクが伴いますので、十分な注意が必要です。
[上田幸司]アプリデベロッパーズギルドの口コミを検証してみた
アプリデベロッパーズギルドに関するユーザーの声をネット上で探してみましたが、驚くほど見つけることができませんでした。
これはどうしてでしょうか?
同社の公式ウェブサイトには、「8年以上の運営歴と1,300人を超える指導実績」という印象的な記述があります。しかし、そうした長い歴史と多数のユーザーを謳いながら、実際の口コミがほとんど見つからないのは不自然です。
通常、多くの参加者がいれば、どんなに管理されていても、何らかの形でユーザーの声は表に出るものです。1,300人以上の指導実績が事実だとしたら、何らかの口コミが存在するはずです。
口コミについては、慎重に調査し、その内容を精査した上で、信用するかどうかを判断しましょう。
[上田幸司]アプリデベロッパーズギルドの会社情報を検証してみた
アプリデベロッパーズギルドを運営するダクーン株式会社の情報は下記になります。
運営事業者 | Dacoon株式会社 (ダクーン株式会社) |
---|---|
運営責任者 | 上田幸司 |
所在地 | 東京都渋谷区代々木1-54-2 |
電話番号 | 03-5308-0134 |
info@1piece.jp support@apps.jp.net |
アプリデベロッパーズギルドはダクーン株式会社に運営されています。
この会社にはとんでもない実情がありました。
被害者の会
行政書士のサイトにはこんなページがあります。
このウェブページで目にしたのは、ダクーン株式会社に対する被害者支援団体の設立に関する情報でした。
どうやら、ダクーン株式会社は、被害者支援団体が組織されるほどの問題を抱えているようです。この団体は特に、同社の「アプリビジネスマスター塾」と「ポケットビジネス」というサービスに対して立ち上げられたものです。
これらのサービスは、アプリ開発を通じて収入を得ることができると宣伝していましたが、実際にはその約束が果たされていないというのが主な内容です。
これって、言ってみれば、同じ手法を用いた副業の繰り返しではないでしょうか。
同じ手法=焼き増し
「焼き増し」とは、評判が悪化したビジネスが、名前や運営会社を変更して同じサービスを続ける手法を指します。言い換えれば、外見だけを変えて、中身は変わらないのです。
評判が落ちると新規登録者が減少するため、副業や会社は情報を変更し、以前の評判を隠蔽しようとします。これは非常に問題のある行為です。
焼き増しのパターンを見てみましょう:
ポケットビジネス ⇩ 焼き増し ⇩
アプリビジネスマスター塾 ⇩ 焼き増し ⇩
アプリデベロッパーズギルド
被害者の会が設立されているにもかかわらず、ダクーン株式会社は同じ内容で異なる名前を用いて事業を続けています。このような行為の不誠実さは明白です。
衝撃を受けるほどの問題を抱えながら、ダクーン株式会社は被害者の会に対する対応を一切せず、新しい名前で同じ副業を運営しています。
この状況を踏まえると、この会社にどこに信頼性を見出せばいいのか疑問です。
[上田幸司]アプリデベロッパーズギルドの仕事内容を検証してみた
アプリデベロッパーズギルドの提案内容は、既に被害者の会が組織された他の副業プログラムと本質的に同じです。基本的には、アプリの開発と運用を通じて収入を得るというもの。
ただし、実際にはこのプログラムはアフィリエイトを主軸としています。
アフィリエイトの基本
アフィリエイトとは、他社の商品を宣伝し、その商品が購入されると、その数に応じて報酬が支払われる仕組みです。多くはブログで商品を紹介し、画像を掲載することで知られています。
アプリデベロッパーズギルドのケースでは、自ら作成したアプリ内でアフィリエイトを行うというアプローチがとられています。つまり、アフィリエイトのメディアをブログからアプリへと変更しているに過ぎません。
しかし、アフィリエイトは決して楽なビジネスではありません。以下のような甘い約束は実現不可能です。
「何もしなくても稼げる」
「楽に大金を稼げる」
「初心者でも初月から10万円稼げる」
アフィリエイトは、そう簡単に成果が出るものではないのです。現実離れした期待は抱かないよう注意しましょう。
実績とは?
アプリデベロッパーズギルドの公式サイトには、成功事例として多くの画像が掲載されています。
しかし、被害者の会のウェブページに掲載されている画像とこれらを比較すると、全く異なる現実が浮き彫りになります。
公式サイトの画像は一見すると収益が出ているように見えますが、実際には1年間の努力にも関わらず、たった22円の収入に終わることも。
これらの事実を踏まえると、あなたはどちらの情報を信じるでしょうか?
アプリデベロッパーズギルドで提供される仕事が実際に収益を生み出すものかどうかは、疑問の余地があります。
もし本当に稼げるビジネスであれば、被害者の会のような組織が存在することはないでしょう。
[上田幸司]アプリデベロッパーズギルドの初期費用を検証してみた
ダクーン株式会社の運営する副業に参加するためには、高額な投資が必要です。アプリデベロッパーズギルドも例外ではありません。
まず最初に、55,000円の初期費用が必要とされます。しかし、この金額を支払ったとしても、収益が上がらなければ、さらに高額なサポート料金を支払うよう勧められるのが常です。
例えば、入会金として298,000円などの請求がされることも。
ダクーン株式会社の副業では、このような追加費用が発生することが一般的です。1年間努力してもわずか22円しか稼げない副業に、なぜ5万円や30万円もの大金を支払う必要があるのでしょうか?
これは明らかに損失です。
お金を無駄にしないよう、十分注意してください。
まとめ
この度、ダクーン株式会社が提供する「アプリデベロッパーズギルド」という副業プログラムについて調査を行いました。
アプリデベロッパーズギルドは、参加者に高い料金を請求するものの、実際の収入は期待に遠く及ばないアフィリエイト事業でした。アプリ開発作業も含まれていますが、それだけが全てではないことが明らかになりました。
主要な業務はアフィリエイトであり、アプリが大ヒットしない限り収益を得るのは難しい状況です。実際に1年間の活動でわずか22円しか稼げなかった例も存在します。
このような副業に5万円や30万円もの大金を支払う意味はありません。アプリデベロッパーズギルドは、ただお金を失うだけの副業であることが確認できました。
結局、ダクーン株式会社のアプリデベロッパーズギルドを信用しても得るものは何もなく、損失を被るだけです。
このような不誠実な副業には十分な警戒が必要です。